理工へいこう~理系志向ひろしまプロジェクト
対象地域:
広島県広島市内

広島県は全国有数の「ものづくり県」であり、戦前より重厚長大型の産業が集積してきています。とりわけ、呉海軍工廠の技術の民間転換により、機械(輸送機械・電気電子機器・一般機械)や鉄鋼の分野において技術力のある企業が数多く立地しています。
昨年度、小学校を対象とした「理科実験教室プロジェクト」の実施により小学校の理科離れ対策のためのプログラムを確立した成果を踏まえ、上位教育課程である中学校、高等学校における「理科離れ」「理工離れ」対策のためのプログラムを開発します。

地域の中核企業との連携を核として、工学系を目指す人材を育成するプログラムを開発・実証します。事業目標を「地域の産業界(広島の企業集団)を効果的に活用し、生徒の科学技術や工学へのモチベーションを高めるような支援を行う」とし、定性目標を中学生に対しては「科学技術や工学系への興味・関心が高まり、自分の進路への道筋を描くことができる」、高校生に対しては「進路選択に当たり、工学系を選択することができる」に置きます。
平成20年度においては、具体的には、「出張授業型プログラム」及び「施設体験型プログラム」を合わせて7テーマ程度開発します。

広島地域に将来、若者が定着することを意識し、同地域の中核企業との連携を核にした以下のプログラムの開発を行います。
- 理科の学習内容に沿った企業講師による出張授業型プログラム
- 企業、大学、研究所等の工場や施設の見学型プログラム
- 上述のa)とb)を組み合わせたプログラム
平成20年度においては、例えば次のようなプログラムを開発します。
[理科の学習内容に沿った企業講師による出張授業型プログラム](例)
- 自動車の動力と未来エネルギーの活用(未来エネルギーにおける水素の役割)
- 酸化鉄の種類と用途(磁石の製造方法、磁力の実験)
- 物質の状態の変化とエネルギーとしてのガスの利用(天然ガスの利用技術やエネルギーとしての燃料電池)

広島県の産業集積(特に機械や鉄鋼)をベースに、「ものづくり」に優れた企業と連携したプログラムを開発・実証する点が特色です。さらに、広島県内にはライフサイエンス分野や情報通信機器分野で国内有数の技術力を誇る企業も多く立地しているため、こうした企業との連携によりプログラムに厚みを増しています。

マツダ(株)、戸田工業(株)、広島ガス(株)、広島県産業科学技術研究所、(独)酒類総合研究所、中国電力(株)、株式会社日本クライメイトシステムズ、広島市教育委員会

(社)発明協会広島県支部
地域コーディネーターからのコメント
「ものづくり県」の名を馳せる広島でも、地域産業を担う工学系人材不足は課題となっています。「理科離れ」が顕著に表れる中高生の理工へ進みたい、理工へ行こう!という意識を高めるとともに、理工系の職業観の醸成が必要であると考えます。当支部の会員を中心とした県内企業等の協力を得て、学校と企業や研究所を結び付け、それらの独自技術や製品・ノウハウ等を活かしたプログラムを開発していきます。また教育現場においてプログラムを実証することにより理工への意識を高め、地域産業の発達を担う人材の育成支援を目指しています。
(社)発明協会広島県支部
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